詐欺に遭った人は、藁にもすがる思いで弁護士などを頼ることが多いと思います。
でもそこにも魔の手が伸びてくることがあることを覚えておいて欲しいのです。
詐欺被害者の救済を装って、詐欺被害者を狙った犯罪なども実際に多発しているのです。被害金の回収の見込みがないにも関わらず、手付金などを支払わせて解決の対応を装ったものなどです。
特にロマンス詐欺の場合は、被害金を回収できるケースはほとんど期待ができないと言われているので、被害者を装って近づいてくる人物、FBIや国際弁護士だと名乗ってメッセージをしてくるようなケースは絶対に信用しないでください。
詐欺回避の基本は「相手から近寄ってきたり、誘われる話には絶対に乗らない」です。
参考のため、最近の関連記事を下に添付します。
ロマンス詐欺で二次被害 弁護士に着手金、進展せず
Yahoo!Japan ニュース 1/27(土) 8:23配信
国際ロマンス詐欺の被害者が、被害金回収をうたう弁護士事務所の広告を見て着手金を支払うも、進展しないと訴えるトラブルが相次いでいる。各地の弁護士会は「被害回復は困難」として誇大広告への注意を呼びかけており、弁護士が逮捕されたケースもある。専門家は金銭を取り戻したい被害者につけ込んだ着手金目的の「二次被害」だと問題視する。 「返金実績あります」。2021年ごろ、国際ロマンス詐欺で約6500万円を失った関東地方の50代女性は「RMC法律事務所」(東京)のインターネット広告を目にした。わらにもすがる思いで連絡し、着手金210万円を支払った。 ただ、やりとりはほとんどLINE(ライン)で、進展もなく時間が過ぎた。問い合わせても「他の依頼者も時間を要している」などと返信があるのみだった。 事態が動いたのは23年。被害金回収業務のため無資格者の業者に弁護士名義を貸したとして、事務所の弁護士らが弁護士法違反容疑で大阪府警に逮捕された。業者らは着手金をだまし取ったとする詐欺容疑でも逮捕されていた。
弁護士がロマンス詐欺救済うたい名義貸し 9億円超受領か 大阪弁護士会が調査
恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取るロマンス詐欺の被害金回収をうたって、広告会社に弁護士の名義を使わせたとする弁護士法違反(非弁提携)の疑いがあるとして、大阪弁護士会は20日、所属する川口正輝弁護士(38)に対する懲戒請求を行ったと明らかにした。同会は川口弁護士が昨年8月以降、1800人以上から計9億円超の着手金を受け取ったと推計。このうち回収が確認できたのは10人程度という。同会によると、川口弁護士は詐欺の被害金回収などを請け負う専用サイトを開設。電話やLINE(ライン)で相談を募っていたが、実際の対応は法律事務を行う資格のない業務委託先の広告会社関係者に任せていた。また被害金の回収が難しいケースであっても、サイト上では高額の回収が可能との誤解を生じかねない宣伝もしていた。
苦情を受けた同会が調査を始め、10月に懲戒請求を行った。川口弁護士は聞き取りに事実関係を認めた上で「(実務を)事務員に任せていたが、今では自分で対応している」と釈明。現在、同会の綱紀委員会が詳細を調査している。
ロマンス詐欺を巡っては、大阪府警が今月、弁護士の名義を使わせて被害金の回収業務をさせたなどとして、弁護士法違反の疑いで、東京弁護士会所属の竹原孝雄容疑者(82)を逮捕。ほかにも実績を誇張した弁護士事務所の広告がネット上に多数掲載されており、各弁護士会が注意を呼びかける事態となっている。
弁護士法では、弁護士資格のない者が報酬目的で法律事務を行うことを「非弁活動」として禁止。弁護士が自身の名義を無資格者に貸すことも「非弁提携」として禁じている。
産経新聞 2023/12/20 11:52
「ロマンス詐欺」救済うたい、実際はほぼ面談もせず 名古屋の83歳弁護士を懲戒請求
恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害救済をうたいながら、依頼人とほとんど面談せず、被害金の回収見通しの説明にも関与していなかったなどとして、愛知県弁護士会が所属する名古屋市の男性弁護士(83)を懲戒請求したことが分かった。13日に公表する。回収の見込みが薄いのに、詐欺被害者が着手金を支払った「二次被害」の疑いもあり、弁護士会は相談窓口を設けて実態を調べる。男性弁護士は昨春、ロマンス詐欺や交流サイト(SNS)を通じて投資を勧める「SNS型投資詐欺」などの被害に関する窓口を開設。依頼人からの相談を電話やLINEで募っていた。関係者によると、弁護士自身が面談せず、事務職員ら・・・・
中日新聞 2024年3月13日 05時05分
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