おそらく多くの人(女性)は、
自分は結婚詐欺などと無縁だと思っている
だろうし、それが普通の感覚だとも思っていた。
普通に学校を卒業して就職して仕事を続けて
いるだけなら、学生時代や職場の友達との
交流が中心の生活だろうし、
趣味があればそれを通じて人間関係はもう少し
広がるかもしれないと思う。
でもそういう生活の中では、
滅多に如何わしい人物との接点などないのが
普通だと思う。
リアルの世界では、何か悪い噂があれば
人伝に情報が聞こえてくるので、
関わる前に避けることもできる。
でも時代が変わったんだなと思う。
今はネット上で簡単に人と人とが繋がることが
できるようになった。
SNSや恋活・婚活サイトなどで知り合った人と
リアルで会うのも最初は結構緊張しても、
徐々に慣れて普通のことになっていくでしょう。
若い世代ほど活発な分、日常的になっているかもしれない。
日常生活にインターネットが欠かせなくなり、
人との出会い方も変わった。
それによって犯罪の傾向も、
昔と比べて本当に大きく変化している。
例えばインターネットやコンピューターを
悪用する「サイバー犯罪」が急増し、
ネット詐欺と言われるフィッシング詐欺や
偽ECサイト、偽警告、架空請求、
アカウント乗っ取りなどの被害も増加した。
実際、私のところにもフィッシングメールなど
毎日軽く10通以上来るし、
アカウントの乗っ取りをされた知り合いも
何人も知っている。
またそれと同時に昔ながらの結婚詐欺や
デート商法も、ターゲットをネット上で簡単に
探せるようになったことで被害者が増えて
いるし、海外在住者によるロマンス詐欺も
急増している。
詐欺師にしてみれば、
あちこち移動しなくてもスマホ1つで異性を
騙してお金を手に入れることができるのだから、
テクニックさえあれば容易い金儲けに
違いないでしょう・・。
本当に腹が立つ話だと思います。
結婚詐欺の刑が重い理由は、金品だけでなく
精神的な被害も大きいことがある。
彼らがどうやって詐欺を行うのか、
少し触れていきたいと思います。
オレオレ詐欺や還付金詐欺、架空料金請求詐欺などの手法や対策については
警視庁のページを参考にしてね↓↓↓
特殊詐欺の手口と対策 [警視庁 SOS47 特殊詐欺対策ページ]
結婚詐欺師達というのは決して見るからに
いかがわしい風貌などではなく、
逆に誰よりも好印象を与えられるほど
人当たりがよくて爽やかだったりするのです。
身なりもよく、清潔感があって質の良さそうな
衣服を身につけていたりする。
そんな第一印象が抜群の彼らは、
ターゲットに近づくやいなやあれこれ甘い
言葉で口説き、早い段階で結婚を
仄めかせてくることが共通している。
急激な接近ということ以外は、
ごく普通のカップルの交際開始といった感じ。
毎日LINEメッセージや通話で
その日にあったことを報告しあったり、
飲みに行けば昔話や家族の話、友人の話、
仕事の話、旅行や趣味の話で盛り上がる。
ときに悩みごとを共有して意見しあったり、
落ち込むことがあれば励ましたり・・
そうやって信頼関係を深めていくことは、
普通のカップルと何も変わらないわけです。
数ヶ月経った頃から将来に向けた
現実的な話もちょこちょこと出てきます。
「一緒に生活したらお財布は1つにする?別々がいい?」
「将来のために一緒にお金を貯めよう」
「○○町にいいマンションがあるから内見しよう」
「ご両親にも挨拶に行きたいけどいつがいい?」
そうやって、交際が順調に結婚に向けて
進んでいることを意識させていくのです。
そして本当に両親や兄妹にも挨拶に来ます、
結婚詐欺師という奴らは。
その家族とも直接関わろうとしますし、
実際良い関係を築いていくケースもあります。
そのようにして違和感など感じさせない
絶妙なタイミングで、絶妙な流れで、
お金を渡すように仕向けてきます。
これから伴侶になるという相手に対して、
変に躊躇したり拒絶する方が逆に
不自然な流れになってしまうほどで、
思考も完全にストップします。
「一緒にお金を貯めよう。僕の方で手続きするから預かるよ」
「マンションの頭金の一部、足りない分を出せるかな?」
などという流れで、
うま〜く現金手渡しをさせられることになるのです。
お金を渡してからは、時間をかけてでも
自然に離れていくようなシナリオが用意されて
います。
すぐに姿を消すパターンもあるかもしれません。
でも時間をかけて距離を置くほうが、
騙された方が「騙された!」と認識しにくいのです。
だからプロの詐欺師ほど、
徐々にフェイドアウトを狙います。
最終的に、徐々に結婚から遠ざかっていることを
感じて預けたお金を返してもらおうとしても、
うまく誤魔化され応じてくれません。
一度お金を渡してしまった以上、
お金を持っている方が絶対に強いのです。
いくら借用書を作成しても、
返金しないケースなどいくらでもあります。
相手に返金の意思がない場合は、
強制的に差し押さえでもしない限り
お金は返ってこないのが常ですから・・。
相手に返金できるだけの資産があることも
条件です。
さて、このようなパターンで
お金が返ってこないとき、
「結婚詐欺師に騙された」と思うのか、
「預けたお金を返してくれない」と思うのか、、
どちらだと思いますか?
大抵は後者の
「預けたお金を返してくれない」です。
その場合の対処方法としては、
せいぜい弁護士に相談して民事訴訟を起こすこと
くらいです。
そしてまさか自分が「結婚詐欺被害に遭った」
とは考えないのが、最も多いケースなのです。
だから結婚詐欺師は次々ターゲットを見つけて
二股、三股、四股とかけて
お金を奪い取り、味をしめていくのです。
そんなふざけた奴らを許してはいけないんです!
だからこそ、結婚詐欺とはどういうものなのか
知っておくことで、
もし身近で被害に遭っている人がいれば
気づくことがきるし、
当事者の場合も目が覚める瞬間が
あるかもしれない・・!
そう願ってこんなふうに情報発信をしています。
結婚詐欺師に限らず詐欺被害に遭ったならば、
被害者はどんどん警察へ被害届を出すことです。
例え警察が受理してくれなくても、
被害情報を提供していくことが大事なんです。
情報は蓄積されていきますので。
マッチングアプリで出会いを探している人や
これから探そうと思っている人は、
詐欺師は案外近くにいるかもしれないので
本当に気をつけて欲しいと思います。