愛知県警中署は10月22日、名古屋市東区葵1の江尻舟一（51）と同区泉3の武田佑気（32）両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。
二人はいずれも無職で、江尻容疑者が実業家を装い女性と交際し、武田容疑者はデートのスケジュールを管理していたという。警察に押収された江尻容疑者のノートには、ちゃん付けされた女性の特徴らしき内容が書き込まれ、目立つところに年収の欄もあったとのことで、愛知県などで10人以上の女性から総額1億円以上をだまし取った疑いがかけられている。
被害に遭った女性の話では、江尻容疑者らは、自たちのことを「黒瀬舟」と名乗り、建築関係の会社を経営していると話していたらしい。二人は行動を共にしており、江尻容疑者の運転手兼秘書役を務めていたのが武田容疑者。
江尻容疑者は女性に対し、「世界中で一番愛している」「世界一すてきな彼女だよ」といった甘い言葉でその気にさせ、食事をご馳走したり、豪華な花やブランドものをプレゼントしていたという。
しかしある日、「印鑑や通帳などが入った財布をなくした」や「会社が横領被害に遭った」などと言い、武田容疑者と共にバタバタとあちこちへ電話をかけたり慌てた様子を演じたようだ。
二人の巧妙な連携プレーに騙され、「翌日までに1000万円が必要」などという言葉に被害女性たちは騙され、大金を渡してしまったとのことだ。
▶︎関連記事：
文春オンライン | 出会いはマッチングアプリ「世界一愛していると…」総額1億円巨額結婚詐欺事件の被害女性 2700万円渡すも恋人“黒瀬舟”容疑者逮捕…手帳は「記念日」だらけ
また、以下の記事は産経新聞からの引用です。
マッチングアプリで出会った女性から現金をだまし取ったとして、愛知県警中署は22日、いずれも無職で名古屋市東区葵1の江尻舟一（51）と同区泉3の武田佑気（32）両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。結婚の約束をして信用させる手口で複数の女性から現金を詐取していたとみられ、被害総額は1億円超に上るとみられる。
逮捕容疑は3月3～8日ごろ、同市中区内の事務所などで、同県長久手市の女性（47）に「工事の支払代金が必要」などとうそを言い、現金計約3650万円をだまし取ったとしている。
同署によると、女性は昨年12月にアプリを通じ江尻容疑者と知り合った。江尻容疑者は「黒瀬舟」という偽名で解体業の代表取締役を名乗り、武田容疑者を秘書として紹介。2人で女性を高級マンションに案内するなど潤沢な資金ぶりをアピールし、信用させていた。今年5月下旬、女性が同署に相談して発覚した。【田中理知】
毎日新聞 2024/10/22 18:10 マッチングアプリで出会い結婚詐欺疑い 男性2人逮捕 愛知
