SNS型詐欺、ロマンス詐欺の最近の傾向とは?

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結婚詐欺に限らず、ネットを使った様々な詐欺事件が本当に増加しているようです。

ちょうど数日前に、産経新聞でロマンス詐欺急増の記事が掲載されているのを見ました。今日はその件で感じたことなどを書こうと思います。

最近の詐欺は「投資を持ちかける」ことが多い

産経新聞の記事によると、詐欺被害者は男性の50〜60代、女性は40〜50代が半数以上を占めていて、女性より男性の被害者が多いそうです。ある程度の稼ぎや貯蓄のある人がターゲットになっていということでしょう。

少し前までのロマンス詐欺といえば、「借金を名目」とした金銭の要求が主流でしたが、最近では「投資を持ちかける」ケースに変わってきているそうです。

またロマンス詐欺を仕掛けてきた加害者は、日本国籍を名乗るケースが半数近くを占めていて、次に東南アジアが多いようです。

産経新聞の記事全文はこちらで読むことができます。
▶︎ [産経新聞] ロマンス詐欺急増、「借金」名目から「投資」に 〝脱国際〟、組織的背景も

注意すべきは「知らない人」からのこんなメッセージ

詐欺の名目が「借金」から「投資」へとシフトしてきているように、詐欺の仕掛け方は常に変化をし続けていることを忘れてはいけないです。

一例ですが、この1〜2ヶ月の間に私が実際にFacebookのメッセンジャーで受け取った、見知らぬ人からのメッセージをご紹介します。

これらの送信者の共通点ですが、いずれも日本人の男性名で、40代くらいの仕事ができそうで好感度の高いイケメン写真が設定されており、プロフィールを見ると実際にある有名な一流企業が勤務先になっていたり、アメリカの一流大学を卒業したことになっています。

そしてポイントは、必ず1名共通の友人がプロフィールに表示されていることでした。

それだけでも安心しそうですが、さらに入念だなと思ったのは、いくつも本人の投稿があり、どれもたくさんの「いいね!」がついているのです。リアル感の演出が実に実に入念ですよ!!初めてそんな人からメッセージが来たら、本当に「自分の知り合いである●●さんの知り合い」と思ってしまいそうです。

投稿がどんなふうにリアル感があるかというと・・・

  • 最近の投稿だけでなく10年前など過去に投稿したものも多く、いいねもたくさん付いている。
  • 投稿内容は、外食したときのものや国内外へ旅行したときのものなどで、自然である。しかもどれもリアルな写真が載っている(本人が写っているものもある)
  • たまに仕事絡みの内容や、出張先などの投稿などもあり、勤務先に現実味が感じられる。

さらについ2日前には、見知らぬ女性が同じようなメッセージ内容で接触してきました。全員へ公開している知人の投稿へ私がコメントしていたのですが、それに被せて私宛のコメントをしてきたのです。気持ちが悪いのですぐにブロックしましたが。

私はそれらを友達追加せず、返信も一切せずに完全に無視していましたが、もし返信すれば何かしら儲かる話、投資の話などを仕掛けてくるでしょう。それを検証するためだけに返信はしませんでしたが、間違いなく悪いことを考えている連中がやっていることです。

もしそのように共通の知り合いのいる見知らぬ人からメッセージが来て、完全無視は気が引けると思ったら、まずはその共通の知り合いにその人との関係やどんな人なのか聞いてみると良いでしょう
実際に面識のある知り合いで安心できそうな人であれば、返信するかどうかご自身でご判断してください。でももし面識が一切なく、Facebookだけで繋がっている程度の知り合いであったら相手にしてはいけません。

詐欺手法は常に変化し続ける

このサイトで主に取り上げているのは「結婚詐欺」や「ロマンス詐欺」ですが、それだけ見ても年々やり方が変わってきていますし、上でご紹介したように非常に巧妙化してきています。

詐欺師も時代の変化や技術の進化に合わせて、より稼げて成功率の高い方法でアプローチをするからです

例えば、数年前はロマンス詐欺というと海外から外国人名でメールやメッセージが来て、「家族が病気で医療費が足りない」「仕事でトラブル、お金が必要」「あなたに荷物を送りたいが輸送費や関税が必要」だのと言い、お金を出させる手法でした。それが産経新聞の記事にもあったように「借金の申し出」から「投資を持ちかける」方法に変わってきています。

その方が恋愛感情を利用した異性ターゲットに絞る必要がなく、友人関係など同性同士でも話を振りやすいので対象範囲が広がります。自分たちにメリットがあるわけです。また従来のロマンス詐欺については、警察やメディアなどあちこちで警鐘を鳴らしているので警戒する人も増えているはずです。それで詐欺師もやりにくくなっていることもあるかもしれません。

このように詐欺の手法がどんなに変わっても、またどんなに信頼している相手であっても、詐欺の被害に遭わないために大事なことはこれに限ると思います。

「儲かる」「簡単に稼げる」などのおいしい話には絶対に乗らない!
例え信頼する人からの誘いであっても!

親族・配偶者・親友であっても、人にお金を貸すときは「あげる」つもりで!返金してもらいたいなら安易に貸すな!

しかし人間は本当に弱いものだと思います。普段どんなに常識的であっても、やってはいけないと分かっていても、うっかり『魔が差す』ということがあるのです。

身内に不幸があって傷心しているときであったり、過密スケジュールで余裕のないときだと、いつもなら正しく判断するところを、うっかり誤った判断をしてしまうことがあるということです。そして魔の手はそんなタイミングを狙ったかのようにやってくるのです。

だからこそ「自分は絶対に騙されない」と思っている人ほど、コロッと詐欺に引っかかってしまったりするのです。

なのでどんな人も、どんな時でも、お金が関係するときには慎重に対処することが大切です。過信せず、信頼できる第三者に相談しても良いでしょう。
後悔しないために・・

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