【完全マニュアル】弁護士や警察相談の際は「時系列表」が役に立つ!

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今回は実際に詐欺事件や金銭トラブルに巻き込まれた際に、まずやっておいた方が良いことについて書いていきたいと思います。

時系列表とは、それを見ればそのトラブルや事件がどのようにして起こったのかを分かりやすく時系列にまとめた資料のことです。作成するときに難しく考える必要はなく、ただ「事実」を時間の流れにそって箇条書きに書けばよいものです。

また特にフォーマットも決まっていないので、自分が書きやすいように作成して大丈夫です。
それでもイメージできない場合のために、書き方サンプルやダウンロード用テンプレートも用意していますのでご安心ください。

今回は時系列表やついて触れていきたいと思います。

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時系列表とは?

債務者に返金の催促をしてお金が無事に戻ってくれば一番良いわけですが、それでも返金してくれない場合は、最悪弁護士を通して交渉したり裁判になったりもするわけです。

仮に相手が詐欺だったなら、警察に被害届も出しに行くことになります。
そんな時に先の先を読んでやるべきことは、全ての流れを記録しておくという作業です。

弁護士や警察は、もちろん手ぶらで訪問して口頭で説明しても間違いではありませんし、丁寧に対応してくれるはずです。

でももし、貴方が弁護士や警察官だった場合を想像してみてください。
トラブルについて相談者の方が1時間しゃべり続けたらどうでしょう。自分でメモぐらいは取ると思いますが要点がわかりにくくなったり、細かいことは聞き逃す可能性もあると思います。

そんな時に役立つのが、起こったことを箇条書きにした「時系列表」なのです。それさえあれば相談や報告もスムーズに進むでしょう。

とはいえ、「作成しても使うかどうかわからないし面倒くさい」と思う方もいるかもしれませんね。

もちろん弁護士や警察訪問の直前にやっても遅くはないのですが、記憶というのは時間が経てば曖昧になっていくものです。
だからこそトラブル発生時、すぐに作成しておく方が正確で詳細な情報も記録しておくことができるのです。その作業をすることによって頭の中にある事実関係の整理にもなりますよ。

時系列表はこんなときに役立つ
 ・自分の頭の中の整理のため
 ・弁護士に相談するとき
 ・警察へ被害届/被害報告をするとき
 ・備忘録として

実際に弁護士や警察へ話を持ち込んだ場合は、想像以上に細かいことまで説明する必要も出てきます。なので少しでも記憶が鮮明なうちに時系列表を完成させておいた方がよいというわけです。

時間が経って(曖昧な)頭の中の記憶よりも、

記憶がはっきりしている時に記録した資料の方が信頼性がありますよ

<本当は出来たらこれもやっておいて欲しい>

借用書作成がベストですが、それが難しい時はお金を貸す時(渡す時)に「いついつ、誰々に、いくら渡した」と日記やスケジュール表に書き込んでおくと良いです。またはそのメモを自分宛にEメールで送っておくのも良いと思います。
なぜなら、お金を渡した「そのとき」に書いたということが間接的証拠になるからです。


<外部参考情報>
初めての法律相談(弁護士相談)時に注意すべき6つのポイントと無料相談の方法
弁護士監修!事業トラブルに役立つ法務メディア「弁護士保険の教科書Biz」

時系列表の書き方(サンプル付き)

時系列表の書き方については、パソコンやスマホのメモ帳などに打ち込んでいくと思い出した都度追加できるのでとても楽です。勿論ノートに手書きでも良いですが、追加内容が多くなると時間が前後したり、わかりにくなってしまうかもしれません。

記録していく内容は、お金を貸すことになった流れや貸した後のことまでを、日付を入れて時系列にどんどん書いていけば大丈夫です。
ふだん相手とLINEでやりとりしていたなら、そのログを参考にすれば色々思い出せると思います。

この作業を事前にやっておくことのメリットは自分の記憶が薄れないようにするだけでなく、弁護士や警察へ相談に行った際にすぐに資料を提出できるという大事な目的もあるのです。

A)貸したお金が返金されない場合

  • 相手の氏名や関係
    – いつ頃からの知り合いか
    – マッチングアプリなどで知り合った場合は、いつどうやって出会ったか詳しく記載する
  • いつ頃、何のために、いくら貸して欲しいと言われたか
    – それはどこにいる時に話をしたのか
    – 会っている時だったか、電話で話をしたのか
    – あなたはそれに対してなんと返事をしたか
    ※お金の用途についてはできるだけ詳しく記載しておく
    ※何度も話をされた場合は全て記載する
  • いつ、どうなったら返金できると言っていたか
  • お金を貸す際に条件を取り決めたか(返済方法や期日、担保、利子 等)
    ※取り決めた条件を詳しく記載する
  • 借用書の有無
    ※作成ししてあればしっかり保管しておく
  • お金はいつ、どうやって渡したか(銀行振込、手渡し 等)
    – その方法で渡した理由は?
    – 同席者はいたか?(それを証明できる人物の有無)
    ※何度か渡している場合は全て記載する
  • 返金期日に返せない理由についてなんと言われたか
    – 相手から言われたのか、こちらから催促したのか
    – 会って話したのか、電話で話したのか
    ※何度かやりとりがあるならその日時も含めて全て記載する
  • 返金の見込みについて何と言っているか
    – (説明がある場合は) いつ、何と言われたか
  • その他の情報
    – 相手とは連絡がつきやすいか
    – 相手の様子(忙しそう、疲れている、面倒くさそう・・等)

B)詐欺を疑っている場合

もし「騙されたかもしれない」と少しでも疑うようなら、上記 A)の内容に加えて日々の出来事も時系列で全て記載しておいた方が良いです。

例えばマッチングアプリで出会ったなら次のように詳しく記録しておくと、時間が経って自分の記憶が薄れてきても思い出しやすくなります

注意点としては、決して嘘は書かないことと、自分にとって不利なことも書いておくことです。

  • どのアプリで、いつマッチングしたか
    – その時の自分のユーザーネームと相手のユーザーネーム
    ※相手の写真の特徴や、プロフィールに記載されていた内容についても覚えていること全て記載する
  • 相手の個人情報や経歴について
    (生年月日、出身地、居住地、家族情報、出身校、職歴、資格有無、結婚歴、子供有無、趣味、所有車、年収、資産 等)
    – それは自己申告なのか、何か資料があるのか
    ※知っている内容を全て記載する
  • 出会ってからの全ての出来事について(いつ、誰が、どこで、何をしたか)
    – 行った場所、言われたことなども全て記載
    – 行った場所は地名や店名など固有名詞を入れる
    – その時の相手の様子や印象(自分が感じたこと)なども、思い出しやすいように加えておく
    ※箇条書きでよいので日付を入れて時系列に詳しく記載する

時系列表の書き方

出来事の時系列表は、このようなシンプルな形で良いので日付や固有名詞を入れて記載しておきましょう。

日 付出 来 事
○○年○月○日恋活アプリ「XXXXXX」で●●(相手)とマッチングした。
○○年○月○日渋谷の▲▲▲▲という居酒屋で●●(相手)と初めて会った。意気投合してLINEを交換した。自己紹介のときに自ら身分証を提示してくれて、とても誠実そうな印象だった。
○○年○月○日●●(相手)に告白されお付き合いを開始した。
○○年○月○日●●(相手)から電話で仕事のことで相談を持ちかけられた。会って話をすることになった。
○○年○月○日●●(相手)と丸の内の▲▲▲▲という喫茶店で会った。
●●(相手)の新事業のために、急ぎであと50万円必要だから貸して欲しいと相談された。銀行に融資の申請中だから来月振り込まれたら返金できると言っていた。
・・・
・・・
時系列表のサンプル

証拠や証拠になり得るものを用意しておく

出来事を記録する「時系列表」以外にも、必要になるものは色々と出てきます。

借用書振込記録などお金を渡したことを証明する「直接証拠」は当然必要ですが、直接証拠がない場合は少しでも多くの「間接証拠(状況証拠)」をかき集めておいた方が良いのです。

なぜならそれら間接事実の証明が、間接的に主要事実を証明する証拠となるからです。

では具体的にどのようなものを準備しておいたら良いか見ていきましょう。

捨てずにとっておきたい証拠品

トラブルによって既に精神的なダメージがあると、見るのも嫌になりうっかり廃棄してしまいたくなるものもありますが、次のものは捨てずに保管しておきましょう。

相手の写真は人物の特定に繋がりますし、LINEや電子メールの記録も大事な資料になりますので捨てずに大事にとっておいてください。

  • 相手の写真や、一緒に撮った写真
  • お金を渡したことがわかるメールやメッセージ
  • お金を送金した場合、それが記録された通帳などのコピー
  • お金を現金手渡しした場合、そのお金を自分の口座などから引き出した記録のコピー
  • 相手とやり取りしたLINEやEメール、手紙、ハガキなどの記録全て

作成しておくと役立つ参考資料

時系列記録や証拠品以外に、準備しておくと役立つものはこれらです。

  • 時系列表に登場する人物リスト
    名前と、自分または相手との関係を書き加えておく。
    登場人物が少なければ問題ないですが、多い場合はリスト化しておくと時系列記録を読む際に参照できます。
  • 相手側の関係者リスト
    詐欺師かもしれない相手と普段関わっている人物がわかれば、名前と共にその人物に連絡できる方法や参考になる情報を記載しておく。
    例)職業、会社名、自宅や会社の電話番号、自宅や会社の住所、メールアドレス、SNSアカウント、ホームページ 等

実体験より 〜事情聴取もスムーズになる〜

実際に私の経験からも、約1年分の出来事を記憶が鮮明なうちに記録しておいたおかげで、弁護士に相談したときや、警察へ被害届を提出したとき、警察や検察で事情聴取されたときなどに、非常に役に立ちました。

何しろ2年も3年も経っていると、細かいことまで覚えていないんですよ。

なので刑事さんや検察官の方に色々と聞かれた時に覚えていないことも多かったのですが、自分の記録を見返すことが出来たので、その時の記憶を思い出せて自信を持って回答できる、という感じでした。


ということで、金銭トラブルを抱えている方や詐欺に遭ったかもしれないと思う方は、少々面倒な作業ではありますが、自分を守るためにも必ずやっておいてくださいね。

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